大宮エリー事務所(本社:東京都、代表:大宮エリー)と株式会社CinemaLeap(本社:東京都品川区、代表取締役:大橋哲也)が2社で共同製作したVR映画「周波数」は、第80回ヴェネチア国際映画祭エクステンデッドリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」にノミネートされました。
本作品は、アーティスト大宮エリーの自伝的作品です。生きにくい日常の中、世界に存在するあらゆる固有の周波数を知ることで、世界の見え方が変わっていく様子を主人公のアンと一緒に体験していく全く新しい体験型のVR映画作品です。
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本作はヴェネツィア国際映画祭XR部門「Venice Immersive」にて8月30日から9月9日まで展示されます。なお、受賞作品の結果発表は9月9日(土)に行われる予定です。
また、作品中には「青とさんごの海」をはじめとする大宮エリーのアート作品が多数登場します。
【ヴェネツィア国際映画祭について】
ヴェネツィア国際映画祭は、世界遺産にも登録されているイタリアのヴェネツィアで毎年8月末から9月初旬に開催されます。カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつで、本年で80回を迎える世界最古の歴史を持つ映画祭です。本映画祭のXR部門「Venice Immersive」は、2017年にスタートし、本年で7回目の開催となります。
本部門の作品は、ラッヅァレット・ヴェッキオ島(Venice Immersive Island)で公開されます。今年は世界25カ国から44件のイマーシブ・メディア・プロジェクトが選出され、360度動画や、インスタレーション、バーチャルワールドを含む、あらゆる長さのXR作品が対象となっています。
■VR映画「周波数」概要
・作品名:周波数 (英題: Frequency)
・製作年:2023年
・製作:大宮エリー事務所/株式会社CinemaLeap
・作品尺:25分
・ジャンル:アニメーション
・あらすじ: 作品は主人公アンから手渡されたペンであなたが、自分の名前を書くことで物語が始まります。あなたは絵画の作品の中に入ったような感覚で、アンが画家になるまでの不思議な物語をアンと一緒に旅をします。旅の途中、アンは生きるヒントを見つけます。あなたはアンの人生を通して世界にはあらゆる周波数があることを知ります。周波数の存在を知った時、アンとあなたは世界の見え方が変わっていることに気づきます。アンは絵を通して、世界に存在する周波数を描きます。アンが描く周波数を感じた時、あなたはどんな気分になるでしょうか?
そして最後、あなたはこの世界でどのような周波数を描くでしょうか?
【メインキャスト】
・ボイスキャスト(英語/日本語): 水原 希子(主人公: アン役)
・モーションキャプチャーアクター / ディレクション:小野寺 修二/ 藤田 桃子/ 崎山 莉奈
【メインスタッフ】
・監督 脚本 絵:大宮エリー
・プロデューサー:待場勝利
・アシスタントプロデューサー:堀井敬行 / Claudia Montes
・プロダクションマネージャー:内藤裕太
・アシスタントプロダクションマネージャー:白井キャサリン
・制作/ 開発:谷口勝也/ ゆはらかずき
・音叉セラピスト:葉山そら
・音楽:コトリンゴ
・音楽プロデューサー:野口時男(青空)/ 小池忍(青空)
・音響効果:山本雅之(株式会社エス・シー・アライアンス)
・ミキシングエンジニア: 吉川豊
・「よいすら節」: 朝崎郁恵(ボーカル))/ 高橋全(ピアノ)
・3Dモデリング: ナッタニット ティェンタヌキッチ/ 城戸秀幸/ パーリタ ジラポンタラグン
・エンジニア:佐々木 耀/ 山口大征
【大宮エリー監督 コメント】
今、という時代は、コロナによる精神的分断、戦争による未来への不安のなか希望を見つけなけばいけない時代なんだと感じています。この時代による心への影響は実は大きいんじゃないかと思うのです。この世の中で生きていくのが辛いなと思っている人に、あなたはこの宇宙でひとつの大切な役割があり、あなたがいること自体、存在自体が、愛なんだ、ということを伝えたい。
また、周波数をモチーフにしました。生きている、生きていないに関わらず、全ての物に固有の周波数がある、という物理の定理を使い、ひとりひとりの存在の尊さ、違うことの素晴らしさを表現しました。またパスカルの人間は考える葦であるという一節もそれを後押しします。人物や葦などは、全て絵画でできていて、ペラペラの紙ですが、絵が魂を吹き込まれたように、その動きは、実際のパントマイムのパフォーマーが演技をしているので、手触りのある優しい世界観を可能にしました。物には全て固有の周波数があることを音でも表現するため、ヒーリングや、波動治療に使われる治療用の音叉を使用しました。また物語の初めに、名前を書いてもらいますが、主人公との旅をした最後に、もう一度書いてもらうのですが、それがあるものに変化して、とある場所にそれがおさまることで、多様性の素晴らしさを一瞬で体感することができます。