プロフィールPROFILE

大宮エリー Ellie Omiya

作家/画家
1975年大阪生まれ、東京大学薬学部卒業。作家業、舞台の作演出、ドラマ・映画監督、映像制作、ラジオのパーソナリティと様々なジャンルの活動を行う。2012年からは観客にイメージや言葉を伝え、来場者が参加して作品が完成するという体験型の展覧会を始める。「思いを伝えるということ展」(PARCO MUSEUMほか、2012–13年)、「生きているということ展」(PARCO MUSEUM、2013年)、「星空からのメッセージ展」(三菱地所アルティアムほか、2013–14年)と個展を開催し、大きな話題を呼ぶ。

絵画制作に関しては、2012年東京都国立博物館の法隆寺宝物館にてモンブラン国際文化賞受賞の福武總一郎氏へのお祝いとして、急遽ライブペインティングを依頼されたことから始まる。人生で初めて人前で描いた絵は「お祝いの調べ ”直島”」(現在、福武氏蔵)。そんな驚くべき制作のスタートにおいて、デビュー作品は大好評を得た。
2015年「emotional journey」(代官山ヒルサイドテラス、東京)、「painting dreams」(渋谷ヒカリエ 8/ CUBE、東京)、2016年には美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズー親愛なるあなたの大宮エリーより」(十和田市現代美術館、青森)を開催し、同時に街の商店街にも「虹のアーケード」「商店街美術館」などの作品を展開した。
また、十和田市の水力発電所の壁画制作もおこない、これが初のパブリックアート作となる。2017年個展「This is forest speaking ~もしもしこちら森です」(金津創作の森、福井)。2018年には「六甲ミーツ・アート芸術散歩2018」に参加し、「とある未亡人の館」を制作、展示。その作品は2019年代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラムでの「Beautiful Days ~美しき日々」にて、新たに制作された大きなインスタレーション作品「ある日のピクニック」と共に発表された。2019年2月には、美術出版社から絵と文章で構成された「虹のくじら」を出版、3月には海外のギャラリーでの初個展「A Wonderful Forest」(TICOLAT TAMURA、香港)を開催すると同時に、アートバーゼルにも参加、ミラノ、パリでの個展、はじめての海外グループ展「Parcours Saint-Germain」 参加など、制作活動の初期から大きな飛躍を遂げている。
また、この年は、奄美大島のこども図書館の壁画制作や、建築家の妹島和世氏による「犬島の家プロジェクト」での壁画制作など、パブリックアートも多く行った。2022年には瀬戸内国際芸術祭の出展作家として犬島に「フラワーフェアリーダンサーズ」「光と内省のベンチ」を発表。この年から犬島にいくつもの作品を点在させるプロジェクト「Inujimaアートランデブー」が始まることになる。またこの年、ロンドンにて個展「Lounging around」を発表(GALERIE BOULAKIA)
2023年7月に「海はたのしい気持ちをくれる展 Love from the Sea」をスパイラルにて開催。さらに同月、「自然との共生」をテーマとした体験型アートを展示する「Dreamy Island」をINTERSECT BY LEXUSにて開催、次世代の乗り物として自然との共生を夢見て、乗れるアートオブジェ「未来の蝶々」を発表。
8月にはアマン東京に隣接する「大手町の森」で野外個展を開催。アマン東京と東京建物とのコラボレーションで森の大切さを訴えた絵本「たぬきがおしえてくれたこと」を制作し、反響を呼ぶ。この年大宮は、はじめてのVR映画作品を手掛ける。全編大宮の絵画で構成され、脚本、監督も手がけた「周波数」は、第80回ヴェネチア国際映画祭XR部門に、ノミネートされた。